11月2日午後9時から5日の午後9時まで放送されたAbemaTVの「72時間ホンネテレビ」。3日間の累計視聴者数はなんと7400万を記録。
大成功といってもいい今回の企画。
AbemaTVは昨年度だけで200億円近い赤字。AbemaTVの主な収入は大手CM収入よりも自局の番組宣伝が多い。
赤字を出しているとはいえ、会社全体ではそれを補って300億円の利益。でも赤字を垂れ流し続ければ不採算部門として切られてしまうでしょう。
それだけに今回の稲垣吾郎さん・香取慎吾さん・草なぎ剛さんの起用及び72時間ホンネテレビの企画はかなり大きな投資だったと思われます。
出典:https://studio.abema.tv/pages/479084/page_201605232204
結果、累計視聴者数7400万。さらに大物ゲストへの顔つなぎ。短期・長期投資としても手ごたえがあったのではないでしょうか。
同じく投資といえば、こちらもかなり気合を入れているようです。
テレビ朝日来年1月からスタートの木村拓哉さん主演ドラマ『BG?身辺警護人?(仮)』。
木村拓哉さんが今回挑む役柄は民間の警備会社で働く敏腕のボディーガード。警視庁の元SPというキャリア。
現在は一民間人であるため、命を左右する緊迫した状況にも丸腰で立ち向かわなければならない。任務はヤクザ・胡散臭いIT企業社長の護衛。私情を捨て、対象者の護衛を完遂する。
さらにキャストの人選も歴戦の俳優たちでがっちり固めています。どの方も主役級だけに主役を食われかねない。
しかし、それ以上に問題なのが製作費のようです。現状製作費オーバーで火の車といいます。理由の一つは、
「今回のドラマは、規模を大きくしようと思えばいくらでもできてしまう。局内でも、墓穴を掘ったのでは、と自問自答する有り様なんです」(ドラマ関係者)
さらに木村拓哉さんのこだわりにより、初回空港を舞台にしたとテロ。
それが大掛かりなものになっていると話します。本来ならCGでやりたいところをそれを許さない木村拓哉さん。当初見積もった予算が膨れ上がってしまっていると制作関係者は語ります。
して、もう一つの悩みがヒロインの存在。
木村拓哉さんが指名しているのは、綾瀬はるかさん、石原さとみさん、有村架純さんなど、今が旬の女優。しかし、今が旬であるということはスケジュールも多忙。これだけでもキャスティングが難しい。
この状況を打破するためにはどうしても、ギャラで釣るしかなくなります。
結果、製作費を単純計算すると1本1億1000万。さらに膨れ上がる可能性もあります。
視聴率20%越えが出来る大ヒットドラマならば、このくらいはポンと出せるそうですが、現状この投資に見合いだけの視聴率が期待できるのか…
出典:http://blog.toppy.net/?eid=1077122
主役級の豪華キャストによりがっちりと固めた陣営。それでも蓋をあけるまではわからない視聴率の壁。
なによりもこの主役級の濃い面子に今の木村拓哉さんが食われかねない。そういった賭けを踏まえた来年1月スタート『BG?身辺警護人?(仮)』。
投資というよりはギャンブル。ただ高視聴率だけではダメ。「木村拓哉」という意味を残せなければならないという点も考えるとハイリスクハイリターンですね。
勝利の女神がほほ笑むだけでは平凡。勝利の女神がキスしてくれるくらいを望まないと叶わない。
積み上げた予算と俳優としての才覚をレイズして、見事勝利を収めることができるでしょうか?