「能力や才能がないものは早めに去った方がいい」。
この言葉は、専門の職業を担う教師や講師が初期の生徒に掛ける叱咤でもあります。
それほど夢というのは破れるものが多く、続けるごとに後戻りできなくなる。まあ、能力や才能なんて蓋を開けてみるまではわからないですし、去れと言われてされるほど安い選択でもないでしょうけどね。
出典:http://yakyu.jp.net/%E4%B8%AD%E5%8E%9F%E6%9C%AA%E4%BE%86%E6%97%A5%E9%87%8E%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%80%82%E7%AB%B6%E8%BC%AA%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%90%88%E6%A0%BC/
なぜ、この話を冒頭に持ってきたかと言いますと、元グラビアアイドルの頑張りの話をしたかったからです。
カメラの前でポーズを取る。グラビアアイドル時代の芸名は中原未來さん。プラチナムプロダクション所属。
九州地方を中心に活動する女性アイドルグループHR1期生の初代キャプテンも務めました。
本名・日野未来さん。
1993年1月26日生まれ、大分県大分市出身の現在24歳。HR卒業後は”Gカップ”グラビアアイドルとして活躍。
しかし、14年、タレントとして赴き、松戸競輪場でガールズ競輪を観戦したことで転機が訪れます。
「これが私の仕事だ!って思ったんです」
彼女の直観がそう訴えた。運命を感じた。
しかし、当時それを聞いた人はきっと誰もが思ったことでしょう「チープな直観」と…。
その根拠として、彼女にはスポーツ経験もなく、高校中退。
たとえ、歌とダンス経験による運動能力があるにしても、比べるまでもなく、「周囲には最初、冗談を言ってると思われました」と振り返ります。
しかし、彼女の決意に揺るぎはなかった。
思い立ったうちに所属事務所に意向を伝え、競輪学校入学に必要な高校資格を取るために『高等学校卒業程度認定試験』にも合格。
さらに彼女は知り合いの伝手を辿って現役競輪選手に弟子入りまでしています。
日野未来さんの師匠となった佐藤成人さんは彼女に関して「あんなに頑張るとは」とその猛練習ぶりを評価します。
その練習も実り、競輪学校に一発合格。
出典:http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2017/05/08/kiji/20170508s00052000174000c.html
そして、7月3日、4日で実施された「第114回生徒第1回記録会」でスピード・耐久力ともに特に優れている生徒に与えられる「ゴールデンキャップ」を獲得しました。
21人いる114回生(女子7回生)女子生徒のトップに立ち、存在感をあらわに名乗りを上げました。
入学前、学校での目標として掲げていた「ゴールデンキャップを獲ること」。
ゴールデンキャップはスピードと耐久力の両方で高い水準をクリアした生徒に与えられ、記録会ごとに出るものではない。
日野未来さんを厳しく指導する教官は「現状はスプリンタータイプ。長い距離はこれから」との指摘に「最後が苦手な2000メートルだった」と彼女自身も理解している様子。
さらに教官は「体幹はまだ強くないけど、努力すればもっと先に行ける」と彼女の可能性を評価しています。
ガールズ競輪の選手は当然、自転車競技経験者が多い。
そして、一流のスポーツ選手からスポーツ経験者も多く転身しています。
しかし、その中でスポーツと関係のない方々もいらっしゃいます。
田中麻衣美さん、亀川史華さんは元モデル。
長沢彩さんは元美容師。
宮安利紗さんは元アパレル店員と「非スポーツ関連選手」が活躍しています。
彼女たちの中にもあったのでしょうか「直観」というものが…
もう誰も「チープな直観」と思う人はいないでしょうね。
それでもまだスタートラインの前準備。
日野未來さんのデビュー予定は来年の7月。
出典:http://students.girlskeirin.com/report/2017/05/1142.html
それまでに弱点を克服して、先に行けるのか。努力は報われてほしいものですね。