たとえ、ほんのわずかに出演した番組。
されど、何か問題が起こればそのVTR自体使えなくなる。
それが映画なら丸々一本。ドラマならその出演したすべてがお蔵入り。未公開なら撮り直しといった事態に損失と影響力の恐ろしさを感じます。
そういえば、俳優・小出恵介さんの淫行問題で様々な番組に影響が出てしまいましたね。
出典:https://www.daily.co.jp/gossip/2017/06/09/0010267004.shtml?ph=1
映画で言えば「パッチギ」、「風が吹いている」ドラマならば「のだめカンタービレ」。そして、出演予定だった「愛したって、秘密はある」等。
そして、明石家さんまさんのプロデュースするネットフリックスのドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』もその煽りを受けてしまったようで、7月配信予定でしたが小出さんの代役を立てることで再撮影されることが決定となりました。
『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』はタレント・ジミー大西さんの半生を描くドラマ。
出典:https://matome.naver.jp/odai/2146017889205855901
ジミー大西さんの印象は一言でいえば「天然」。そして、「天然ボケ」の生みの親でもあり由来でもあるんですよね。
かつて、萩本金一さんが「チャップリン以来の天才喜劇役者!」と意気込み面談、しかし、個室で二人っきりで話した結果。
https://matome.naver.jp/odai/2143618008423310201
部屋から出てきた萩本さんの第一声は「天然だったね…」でした。
さらに伝説は続きます。
明石家さんまさんに運転手にならないかと誘われ、2週間の合宿制の自動車教習所に通ったところ、1カ月経っても卒業できず、半年かかってやっと免許を取得。
明石家さんまさんは「車がもう一台買えたわ」と振り返っています。
吉本興業からも半ば見捨てられ、社員からは「売れるわけがない」とまで言われたジミー大西さん。
しかし、その言葉がさんまさんにとって不屈のモチベーションに繋がったされています。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=R4heHcdk2TU
そんなジミー大西さん。
なぜ今、、この企画をスタートさせたのか?
その理由は今年5月にジミー大西さんがテレビだ語った所属事務所から借りた借金を明石家さんまさんに知られてしまったことから始まります。
「社員に金を借りんな! なに考えてんねん!」と怒られたジミー大西さん。
しかし、明石家さんまさんのその後の切り替えしというか、ケアもさすがというべきでしょう。すぐにこのドラマの企画をもってジミー大西さんに声をかけてくれたそうです。
しかし、なぜ借金がかさんでしまったのでしょう?
一時期は順当という話も聞いていたんですが。その理由を、ナインティナインの岡村隆史が、ラジオで語っていました。
「ジミーさんが、焼き鳥屋さんでアルバイトを募集してるのを見たら『時給850円』って書かれてて、ジミーさんって、絵を描いてはるから、『絵を描いて、時給どれくらいなんやろな?』って思って計算したら、時給350円くらいやったんですって。
何時間もかけて絵を描いてるけど、計算したら350円くらいやってわかった瞬間、筆を全部折ったんですって、バキバキに」
確かに時給350円と考えてしまうと膝を折ってしまいますよね。
ただ、それも修行と割り切る人もいますし、何よりも芸術家ってそういう不遇なところもありますしね。
パトロンを得たり、教室などを開いて収入源を確保する人の方が多いようです。
絵を売る一本勝負はかなり難しいと思いますよ。そういったことをマネージメントできる人に頼ることも必要でしょうね。
それにしても明石家さんまさんは本当に面倒見がいいですね。
今回の『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』にしても、再撮影を判断するにしても側決断というところがすごい。
特に手塩にかけた弟子ともいえるジミー大西さんですしね。
なんとしても見捨てることができなかったんでしょう。ただジミー大西さんには絵画を続けてほしいですね。
絵画に限らず芸術が認められることはかなり時間のかかることです。時給換算という数字で表す意味はありません。
葛藤はあるかもしれませんが、もう一度、心に灯をともして立ち上がってほしいですね。