人気ロックバンド「Linkin park」のボーカル、チェスター・ベニントンさんが現地時間7月20日、ロサンゼルス郡の自宅で死亡しているのが発見されました。
出典:http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/20/chester-bennington-passed-away_n_17546164.html
「Linkin park」はグラミー賞を2回受賞し、全世界累計アルバムセールス5500万枚を売り上げる日本でも人気の高いロックバンド。
出典:http://lyrics-wayaku.seesaa.net/article/449822322.html
ハードロックからヒップホップ、エレクトロニックと幅の広いジャンルを曲に取り入れ、ボーカルのチェスター・ベニントンさんのシャウトは真似できないと唸らせるほど独特でした。
アメリカ国内のみならず、日本のアーティストにも多大な影響を与えた「Linkin park」。
チェスター・ベニントンさんは虐待等の問題や薬物依存による暗い過去を幼少期に持ち、それと同じくして絵や詩を書いたり、音楽の興味を持ってその才能を開花させています。
「Linkin park」の曲は、チェスター・ベニントンさんのそういった思考が反映されている部分が多々あるように思えます。
例えば、「in The End」は恋人に対する失望を歌に込めていますね。
苦さを感じさせます。
そして、「New Divide」どこか遠くを眺める茫洋とした。それでいて距離感のある曲です。「The Catalyst」イントロはどこか静けさから始まり、詰むに自問する罪悪感。
願うように解放を望むサビの部分が印象的です。そして、「Numb」は反感や反骨を沸々と歌に込めています。
これらはにわかな私の考えでしかありませんが、それ故に「Linkin park」の曲は入り込んでしまいますね。
かつてある漫画家さんが「作品の影響」について話をしたことがあります。
その手掛ける作品に自己の精神も多少なりとも影響を受けてしまうと、
そのシナリオと登場人物の考えを表現しようと重ねてしまうことで悲観的な話ならば鬱々と快活的なら晴れ晴れといった思考に引きずられるとか。
アーティストのジレンマというものでしょうね。
すべてのアーティストの皆さんがそうであるとは限りませんが、追い詰める方はかなり多いとのこと。
5月19日に7枚目のニューアルバム『One More Light』をリリースした「Linkin park」。
出典:http://onemorelight.linkinpark.com/
11月には彼らの4年ぶりになる来日公演が決定していました。
それだけにチェスター・ベニントンさんの自殺はショッキングなものです。
そのニュースに驚いたとしか表現がありませんでした。
克服したと思われていた過去を内面で引きずっていたのか。薬物による影響が…等。憶測がどうしても頭をよぎってしまいます。
とても残念でなりませんが、ご冥福お祈りします。