NHK紅白歌合戦のメンバーが発表されましたね。
しかし、なんだか盛り上がりに欠けるかな?と思われるのは、紅白の顔というか注目というものがないからなのでしょうか?
来年9月で引退を表明している安室奈美恵さんの出演。そのほかに「ひよっこ」で主題歌を歌った桑田佳祐さん。
その名前が挙がってないというのもそうですが、紅白の出場を断るということ自体、今の紅白の存在意義を考えさせられます。
出典:http://aikru.com/archives/2695
出典:http://www.tapthepop.net/extra/42472
紅白出場で箔をつける。ある意味、アカデミー賞的なものでしたが、今の価値はいかほどか?と問われるとモンドセレクションくらい?
音楽評論家の富沢一誠さんが言うには、今の紅白は選考基準が不明瞭。
そして、なぜこの人かわからないと指摘。老若男女、世代交代の観念から演歌というのはわかりますが、初出場歌手を含め、何をもって”世論”としているか”理念”がないとのこと。
昔のようにレコードセールス、視聴率といった明確な基準が失われている今、選考基準を明確にすべきと指摘。
とはいえ、これもなかなか難しい問題でしょうね。
レコードセールスは今ではAKB商法で焼き畑、視聴率についてはテレビのない家庭が増えつつある。
さらに「日本有線大賞」の終了発表。レコード大賞には買収疑惑。そして、JASRACが洋画に使われている音楽の使用料に定額制を身内であるはずの映画館や配給会社に求めているタコが自分の足を食べるような状態に陥っている状況。
こんな音楽業界の盛り下がりに視聴者もアーティストも嫌気がさしているのではないでしょうか。こうなると明確な基準というもの自体が疑心暗鬼でしょう。
紅白歌合戦が…というよりは全体的に積み重なった結果の集約ということでしょうね。
さらに裏番組は「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しスペシャル!」。バラエティーの規制で消極的になってしまったのではないか?と思われていましたが、今回も「笑ってはいけない」シリーズを敢行するとのこと。
そして「72時間ホンネテレビ」でホンキを出したAbemaTVも「Abema紅白」で対抗と宣戦布告。大晦日の合戦といったところでしょうか。
出典:https://mdpr.jp/news/detail/1724768
軍配が上がるのは、紅白歌合戦か?笑ってはいけないか?それともAbemaTVか?
惰性で見る時代は終わり、見たいものを見る。
そんな視聴者のニーズに応えることができるのかが明暗を分けそうですね。