藤原竜也さんといえば?
で思い浮かぶ作品と言えば、「デスノート」。
出典:http://news.mynavi.jp/articles/2017/07/02/fujiwaratatsuya/
キラ役のあの表情ははまり役でしたね。
そのイメージが強いせいか、そういった配役が多い気がします。「るろうに剣心」では志々雄真実でしたし、「藁の楯」では自首をした殺人犯。「ぼくだけがいない街」では主人公役の藤沼悟でしたが…
そして、今回映画「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」を記念して6月30日「金曜ロードSHOW!」にて放送されました。
原作は漫画「BE-BOP-HIGHSCHOOL」で知られ、その後映画監督、小説家へと転身した木内一裕さん。監督を務めるのは「テラフォーマーズ」や「無限の住人」などでメガホンを取った三池崇史監督。
あらすじは、少女殺害の罪で逮捕服役、その後出所したばかりの藤原さん演じる清丸国秀が再び殺人事件を犯します。逃亡する清丸国秀。しかし、その殺した相手は元・経団連会長であり財界の大物・山崎努さん演じる蜷川隆興の孫娘でした。
隆興は逃亡中の清丸を殺すために、全国紙の全面広告や消せない掲示板を駆使して懸賞金を掛けます。
「清丸を殺した者に懸賞金10億円を出す」
そして条件に
「一、清丸国秀に対する殺人罪もしくは傷害致死で有罪を受けた者。複数可」
「二、国家の許可を持って清丸国秀を殺害した者」
と記す。
条件が破格。
捕まって服役したとしても十分に保障されている。なにより条件2はこれって警察も入ってるってことですよね?
福岡で潜伏していた清丸国秀。
こんな人でも匿ってもらえるのですね。しかし、その匿っていた人物が自分を殺そうとして、自首することとなります。
しかし、物語はまだまだ序盤。福岡から東京に移送することとなった清丸。厳重な警護をつけることとなるのですが、留置所で警察官に襲われることに…
護送には大量の機動隊もつけられるも、懸賞金は莫大。国家権力でさえ歯止めが効かない…どころか内通者さえも…
いつどこで襲われるかわからない状況下、さらに清丸の残忍な本性に「彼を守る必要があるのか?」その自問に精神をじりじりと削っていきます。
まさに楯としてはスカスカ或いは脆いというべきでしょうか。「藁の楯」言い得て妙という感じがします。
本当にかなり踏み込んだ内容の作品。
殺人、しかも再犯しているというところがさらに考えさせられるところがあります。「なぜ、こんなやつが出てきたのか」や「出てこなければこんな事件は起こらなかった」そこから先にある問題に対する問いかけのような気がします。
もちろんフィクションですが、蜷川隆興でそれができるだけの財があるなら…
ありえないこともない。そう思ってしまいますね。
そして、それが「22年目の告白―私が殺人犯です―」上映を記念して「金曜ロードSHOW!」で放送という事ですから、ある意味挑発的な感じもします。
こちらをあざ笑うように“絶対に捕まえられない殺人犯”で攻めていますしね。
それにしても、本当に藤原竜也さんは憎い役が上手いですよね。