安室奈美恵さんの引退は一つの時代の終わりともいえました。4
0歳での引退は早すぎるという声がある中、アスリート思考の人間にとって適切だったとする人とで分かれました。
引退の理由の一つに子育てがひと段落ついた燃え尽き症候群というものもありました。しかし、もっともな理由が加齢に伴うパフォーマンスの低下。
音程が取れないこと。そして、やはり数字で分かりやすいセールスの伸びですね。安室奈美恵さんのピーク時はCDを出せば飛ぶように売れた時代。
出典:http://www.jprime.jp/articles/-/10684
街には音楽が溢れてましたが、今はCMソングですらほとんど聞きません。CDセールスの低迷は安室奈美瀬さんだけでなく、また日本のアーチストだけでもなく、海外のアーティストにとっても悩みになっているようです。
そして、何処までも向上心の強いアスリート思考のアーティストほどそのことに落胆するものです。
高いプライド。自尊心。それはポテンシャルと原動力でもありますが、それ故に一度折れると線を引いてしまう。
常に比べるのはかつての自分です。マラソン選手のように自分との戦い。これがアスリートタイプのアーティストですね。
ファンに応えるパフォーマンスを満たせない。まだ、その余力が残っている内に引退というのはプロとして素晴らしいと思います。
その一方で、囁かれるのは復帰問題ですね。
気の早い話でしょうが、「数年後にまた歌いたくなるはず」とか、「忘れられたくない未練」などそういった心情を理由に復帰するのではないかという声があるのも事実です。
歌って踊るような躍動的なものでなく、バラードなら?という声もあります。
また、下世話な話だと金銭問題。作詞作曲まで手掛けているならば、財産も築けているでしょうが、歌うだけではそれほどでもないという話もあります。今の暮らしの水準を維持するには、どうしても芸能と関わる必要があるのでは?という考えの人も多いですね。
それでもいったん止まってみることは悪いことじゃないですね。
動き回っていると見えるものも見えていないことが多いです。考えも常に選択を余儀なくされ、取捨択一をせまられますから。
育ての親である平哲夫社長にしっかりと自分の意思を告げ、義理も果たしています。何よりもそこで縁が切れたわけではありませんね。
今はお疲れ様でしたとプロである安室奈美恵さんの意思に敬意を。