「全米が泣いた!」このキャッチコピーでおなじみのハリウッド。そして、新海誠監督によるオリジナル長編アニメ「君の名は。」をハリウッドで実写映画化する企画が進行中とのこと。
配給の東宝によれば、米パラマウント・ピクチャーズ、J・J・エイブラムスの製作会社バッド・ロボットが実写映画化権を獲得。
出典:http://www.huffingtonpost.jp/2017/09/27/kiminonawa-gahariuddodejisshaeigaka-kantokuwa_a_23225425/
ハリウッド版スタッフにはエイブラムスさんとリンジー・ウェバーさんがプロデュースを担当。さらに「メッセージ」で第89回アカデミー賞脚色賞にノミネートされたエリック・ハイセラーが脚本を執筆するそうです。
「メッセージ」を知らない人へあらすじをざっくりというならば、地球外生命体との接触。世界各地に謎の宇宙船が現れ、言語学者のルイーズと物理学者イアン、アメリカ軍大佐ウェバーたちが調査に乗り出す物語です。
テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基に脚本を執筆してSFドラマ映画となりました。
「あなたの人生の物語」にしてはスケールが大きすぎますね…
となると、短編「あなたの人生の物語はどうなのか?と言われると、ここもSFですね。バンクス博士は人類とのファーストコンタクトを開始したエイリアンとのコミュニケーションをとるために軍の協力を求められ、ヘプタポッドと呼称されるエイリアンと会話を試みる。
出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/20170506-00070566/
ヘプタポッドは二つの言語を持ち、一つは発音言語、そしてもう一つは書法体系。
バンクス博士はヘプタポッドの書法を理解することにより、時間認識の方法に影響を与えられ、自由意志は物事の結果に影響を及ぼさない決定論的な世界であることが示唆される…とあります。少々わかりにくいですね。
ただ、ヘプタポッドの対話の節はすべて過去形で書かれているそうで、娘の誕生から死とそれ以降までを記述した節は未来時制で書かれており、バンクス博士は妊娠する以前から娘の人生の全てを知ることができたわけです。
「メッセージ」と「あなたの人生の物語」の共通性としては、エイリアンのコンタクトと未来予知といったところでしょうか?
メッセージは世界危機に発展して脚色されてますね。「君の名は。」も世界危機を盛り込むのでしょうか?
予想としては全人類の「入れ替わり」が起こる?とか…そして、バイオレンスと世界危機に立ち向かい少年・少女は英雄に…全米ウケだとこんな感じなものが多いようですが…いや、まさか。
ただ、アニメ版とかなり異なる内容にはなりそうです。
全く違うものと考えて見る方がいいかも?どうしても元を知ってると違和感を感じます。
派手に脱線するのか、核心を忠実に再現するのか。日本が好きな「メッセージ」的要素を海外の方がどう感じるかによって変わりますね。
オリジナルのアニメ版でプロデューサーを務めた川村元気さんも、引き続きプロデューサーとして参加するそうなので、どのように舵取りするのでしょうか。
噂では監督同士が常に衝突しあい意見を出し合って映画を作るなんて話も聞きます。
心労に相当負担かかりそうですね。お体に気を付けていい映画を作っていただきたいと思います。