「アニメ・漫画の影響が!」なにか凶悪事件があるとこういう話が出てきますね。
何かの影響というのは確かにどこかしらあると思います。環境・親・教育どれをとってもその影響あります。
私たちが勉強してきた歴史・文学にも過激な表現はありますし、その教訓を生かすために後生に残しているわけですから。
バラエティーの過激さがいじめに繋がる。或いは差別につながると近年よく叩かれてますが、逆にいうと真似をしていじめや差別をしないようにする物事への情操教育が本来必要だと考えます。
臭いものに蓋をする傾向が強くなってるのでは?とさえ感じますよね。
出典:http://jin115.com/archives/52198271.html
回もその一つで自民党の山本一太議員が、座間市で起きた事件に対し、「アニメなどの猟奇的ストーリーの影響を強く受けている」と発言し激しい批判に晒されていることに対し、不適切な発言だったとし2017年11月8日にブログなどで謝罪。
しかし、新情報で容疑者はアニメ好きで、猟奇的シーンが出て来るものを見ていたという新情報で空気が一変。
「山本は知っていた?」「謝るのは山本ではなく俺たちのほう」などといった書き込みも出た事。
今回の騒動は、山本一太議員が17年11月5日放送の政治討論番組「新報道2001」(フジテレビ系)に出演し、事件の感想を聞かれた事に犯人はゲーム感覚で妄想と現実の区別がつかないと分析。
そして、こうした人たちの行動を監視、犯罪を防ぐあるかどうかを真剣に考えなければと語ります。そして、今回の発言。確かに未然に防ぐに越したことはないですね。しかし、アニメや漫画だけがクローズアップされること自体が疑問でもあります。
なによりも、アニメや漫画が影響というならば、アニメや漫画の作中から出る議題を参考に法整備や対策をしてみた方が有意義。
現状、法の抜け穴を突いた問題を取り上げる作家さんは多いですしね。
余談ですが、空想科学読本なんて書籍もありましたっけ。ガンダムのビームサーベルを現実にするには?とか、ドラえもんのタケコブターを現実にしたら首がねじ切れるなんて話も…ご興味のある方は一度読んでみてはいかがでしょうか?
閑話休題。
山本一太議員のいうアニメの影響に対し、新情報により猟奇的なアニメを見ていた。これって逆に猟奇的だから猟奇的なアニメを見たともいえなくないですね。
卵が先か鶏が先か?
猟奇的なアニメや作品を見たところですべての人が猟奇的になるのか?というと答えは”ノー”です。
その”ノー”に対してもいろいろな性格の人がいますね。これらの人たちに共通するのはフィクションに対し、線引きをしっかりできている。
だからこそ、常識的な人でいられるわけです。しかし、現在臭いものに蓋をする傾向は、そのフィクションに対し線引きできない人たちを作り出す土壌になっている気もします。
アニメやバラエティーの影響というよりもその後にしっかりと線引きができるような道徳や価値観を育てるべきで、「アニメや漫画の~」で思考停止するような議論は無責任かな?と。
フィクションの線引きもそうですが、考えるなら、犯人の思考を前もって考える。
そのための情報源の一つとして、漫画やアニメを参考にしてみてみるのもアリではないかと思いますね。