考える前に口に出す。
思いつく前に叩き出す軽快なテキトー発言が持ち味なのがタレントで俳優のユースケ・サンタマリアさん。
しかし、今回そのテキトー発言が混乱を招いてしまいましたね。「ユースケ節」不発。
出典:http://newslounge.net/archives/189562
7月14日NHK放送「あさイチ」(月曜から金曜日午前8時15分)。
番組冒頭から飛ばす軽快な「ユースケ節」。
「新司会者のユースケ・サンタマリアです。 本日のプレミアムトーク、ゲストはイノッチ!!」
出典:https://mdpr.jp/news/detail/1700527
軽くジャブから始まったテキトー発言。井ノ原さんもそのノリに応え
「どうぞよろしくお願いします」
と笑顔で挨拶。
そしてすかさず、「イノッチの突然の降板、びっくりしましたね」とユースケさんがさらに被せるように話を続ける。
お笑い用語でいう「天丼」ですね。
話の流れに併せ、井ノ原さんも「8年になるんですけど…降板して、すぐにゲストなんですね」と困惑の演技を見せるとさらに井ノ原さんの相棒である同局の有働由美子アナウンサーも便乗し「私は残ったんですか?」と話を質問をぶつけて、トークを進行。
ツッコミのいないボケのみの「天井」劇。
それが「ユースケ節」の上がり続けるテキトートークですね。
「ユースケさんはどういう経緯で新司会になったんですか?」と有働由美子アナウンサーの問いに「バーターです。事務所違うんですけどね。雰囲気が似てるってだけです」とのらりくらいと答えるユースケさんならではのテキトートークでボケボケ進行をする「あさイチ」。
「従来のNHK」とは違ったノリを取り入れていると言えますね。
「若い視聴者」を獲得したいというNHKの狙いもあるのでしょう。
予想では朝のお茶の間も軽快なジョークに沸いただろう。そう手ごたえを感じたところでしょう。
しかし、意外に忘れがちなのですが、「従来のNHK」と「若い視聴者」を獲得したいという部分なんですよね。
では、「従来のNHK」その大半の視聴者はというとご年配の方が多いという点。
そして、それが今回の混乱の種となったわけですね。
「80歳になる母が何度も『この人に司会が代わるんだってさ…いのっちで良かったのに』って残念がってる」
と視聴者からの動揺が局に寄せられ、それはこの一例だけではなく
「おふくろが、いのっちが司会じゃなくなると悲しんでおります」
などのFAXが殺到する騒ぎとなり、ついには謝罪する事態となりました。
その混乱を番組で紹介するとすかさず「だからなっちゃうんだよ、(イノッチが)否定しないから」とユースケさんの井ノ原さん批判。
ブレません決して。
出典:https://matome.naver.jp/odai/2147871882818332201
そして
「お母さん、最初に嘘をついたつもりはないんです。ちょっとした冗談を言ったつもりでした」
ボケのネタバレをしたのでした。
二人で「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪し、最後に有働由美子アナウンサーが改めて「司会は代わりません」と念を押して訂正。
番組は終了しました。
若い方からは冗談とわかる内容でもご年配の方には伝わらない事が多いですね。
何よりもユースケさんのトークは緩急のない早口でボケ続けるスタイル。
ご年配の方に伝わらない部分も多い。
私の祖母も早口の芸人さんが何を言ってるのかわからないと言っていたのを覚えています。そこへ井ノ原さんの被せに天井。
冗談を受け取るには少し今回の視聴者向けではなかったようですね。
若い視聴者を開拓しようとしたNHK。
ユースケさんのテキトートークの良し悪しが見えますね。この教訓を生かして次こそは「真・ユースケ節」を炸裂させてほしいものです。